[2002.11.01]
  IMステキ装置


 ▼AIMとICQの相互運用、ついに実現へ(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0210/30/nebt_09.html


 ICQは,I seek youの語呂合わせから生まれた言葉だった。ダイヤルアップが一般的だった時代が終わり,携帯電話と云うIP機器が今後さらに加速していく今こそ,評価されてしかるべきものだ。標準的なステキ装置として。

 AOL社は,AOL・インスタント・メッセンジャー(AIM)の次期バージョンで人気の高いICQと相互運用性を持たせる方針を明らかにした。AOLは,AIMの開放を拒んでいたが,それは業界から批判を浴び,当局による調査対象ともなった。

 やろうと思えば大掛かりな対応が必要なことではない。もともとICQはAIMの土台となっているもの(ICQ社は99年にAOLに買収された)。MSNも加えることもできるだろうが,それは必要ない,ということか。実際,マックのiChatがAIMに乗ったことと,今回のAIMとICQのリレーションシップは根元は一緒。対MSの手段としてなりふり構わぬ,ということかもしれない。

 だが本来であれば,IMはなんらかの標準規格があってもよさそうなものだ。すべてのIMアプリケーションがそれに基づき,携帯電話などにもそれにのっとったアプリが作られれば,ステキな装置となるだろう。IPを回路としない音声電話とは,旧時代の石器のようなものだ。取って代わる,IMがきちんと用意されれば,駆逐される。


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